第63回技能五輪全国大会 -冷凍空調技術職種-
オリオン機械(株)は6年ぶりの金賞受賞

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No.709 2026年1月

令和7年(2025)10月17日(金)~10月20日(月)の4日間(一部職種は、先行実施)、愛知県国際展示場をはじめとする15会場で第62回技能五輪全国大会が開催されました。

今大会で第20回目の開催となる冷凍空調技術職種は、10月15日に昨年と同じく静岡県立工科短期大学 静岡キャンパスの会場での単独開催となりました。長野県代表選手団として出場したオリオン機械(株)の荒木 春太さんが昨年銀賞の雪辱を果たし金賞・厚生労働大臣賞に輝きました。オリオン機械(株)は6年ぶりの金賞受賞となりました。


過去の開催はこちらから

1.はじめに
技能五輪全国大会は、地方予選などを勝ちあがった原則23才以下の青年技能者たちがその技能レベルの日本一を競うことにより、ものづくりの基盤を担う技能者の育成や技能の重要性をアピールすることを目的とし、厚生労働省、中央職業能力開発協会により毎年開催されています。今大会は全42職種の競技に1,025名の選手が参加、うち冷凍空調技術職種は18名の選手が参加しました。



写真1:静岡県立工科短期大学校 静岡キャンパス外観


写真2:競技会場の様子



2.冷凍空調技術職種は、静岡県立工科短期大学校 静岡キャンパスで開催
冷凍空調技術職種は、静岡県立工科短期大学校 静岡キャンパスで開催されました。10月13日(月)は、選手、指導者などによって工具や機材が搬入され、14日(火)には選手自身によるコンデンシングユニットと冷却水槽の設置、競技用材料などの確認、工具展開が行われ、翌日15日(水)に競技が行われました。



写真2:競技会場の様子
写真3:競技会場の様子
写真4:競技会場の様子
写真5:競技会場の様子



3.冷凍空調技術職種の競技課題
冷凍空調技術職種の当初の課題は1級技能検定を念頭においたもので、配管施工技術に重点がおかれていましたが、近年の国際大会課題を意識し、コンデンシングユニット(冷凍機)を用い、文字形蒸発器の着霜及び水槽の温度制御を行うための配管施工、制御配線から冷却運転、データ測定とその処理など、冷凍空調技術の総合的な競技になっています。

また、ペーパーテストと当日に設定される応用課題(制御配線)があります。競技課題の特徴としては、これまでのシステムに加え、蒸発器に付いた霜を除霜するホットガスバイパス回路を定期的に動作させる自動除霜運転動作を追加したことが挙げられます。



写真:課題サンプル「ちゅめたーい」



4.今大会の競技結果
冷凍空調技術職種での課題の全体的な出来栄えとしては、出場全18選手が競技時間内に課題の冷凍サイクル、電気回路を完成させることができました。今大会の冷凍空調技術職種入賞者を表1に示します。選手の皆さんのご健闘に心から敬意を表します。




写真:選手○○名の集合写真


表1:第62回技能五輪全国大会 冷凍空調技術職種 入賞者




過去の開催
■第62回技能五輪(2025年11月)はこちらから
■第61回技能五輪(2023年11月)はこちらから
■第60回技能五輪(2022年12月)はこちらから


以上
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