Chillventa 2024 参加報告
~ CO2・R290機器展示多数 ~
No.701 2024年11月
2024年10月8日(火)~10日(木)にドイツ NürnbergMesseにて開催されましたChillventa2024に参加致しましたので、ご報告致します。
1.概要
会 期:2024年10月8日~10日
規 模:出展社 1,010社
場 所:ドイツ NürnbergMesse、JRAIAブース番号 7A-426
来場者:33,076名
Chillventaは、2年に1度ドイツ ニュルンベルクで開催される大規模な冷凍空調関連の展示会で、伊Mostra Convegno、独ISHと並ぶ汎欧州3大展示会の1つ。製品カテゴリ毎に8つのホールを使用。今回の来場者は33,076名、出展者数は1010社/団体となった。
写真1:Chillventa エントランス1
写真2:Chillventa エントランス2
展示物は、CO2、R290の商業用、産業用ソリューション提案をアピールする企業が多かった。一方で、家庭用エアコンを展示しているブースは中国・日系メーカーが展示するも比較的少ない印象(Haier,Media,三菱,日立,東芝,ハイセンス)であった。他にも、チラー・ターボ冷凍機・コンデンシングユニットなどの多彩な機器と圧縮機・膨脹弁などの関連機器等が多数展示されていた。
日系メーカーの出展は、ダイキン工業(大型冷蔵系のみ)・パナソニック・三菱電機・東芝・STULZ(MTHの代理店)・前川製作所・鷺宮製作所・富士通ゼネラル・会員企業関連ではBitzer・Honeywell・Chemours等が出展。特に欧米メーカーは展示より商談スペースとしての活用が多く見られた。
2.主な展示内容
【日系メーカー 主な展示】
日系メーカーの展示では、CO2冷凍冷蔵機器や、R290の大型A2WHPやチラーの展示、R290を使用したA2Wモノブロックの展示などがあった。
写真3:ダイキン工業 写真4:三菱電機
写真5:富士通ゼネラル 写真6:パナソニック
【欧米系メーカー 主な展示】
欧米メーカーでは商談スペースや冷媒パネル展示のみのブースもあり、実機では、CO2を使用した大型産業用システムソリューションの提案や展示があった。
写真7:Honeywell 写真8:Danfoss
写真9:Bitzer 写真10:Copeland
【中国・韓国系メーカー 主な展示】
中国・韓国系メーカーでは、R290を使用したA2WHPやモノブロックHPや、R32マルチVRFなどが展示されていた。
写真11:Haier 写真12:Midea (美的)
写真13:LG 写真14:Sanhua
3.ASERCOM+EPEE主催 Chillventa Symposiumにて講演
また、今回Chillventa 開催の前日に行われたASERCOM+EPEE主催の Chillventa Symposiumに当会からもスピーカーとして参加した。
写真15:岡田専務理事
当工業会からは、カーボンニュートラルに向けた政策紹介及び産官学連携の取組を説明した。またA2L冷媒使用時のガイドラインを開発中であり、安全施策を講じた上での使用が重要である旨、説明した。また、日系メーカーのVRFの新製品を紹介。A3冷媒の検討には全ライフサイクルのリスクアセスメントが必要で、リスク低減に向けた対応の必要性を強調。またNEDOの新冷媒開発状況も説明し、加えて、回収再生の重要性についても強調した。
4.HVAC&R JAPAN2026のPRブースを設置
2026年1月27(火)~1月30日(金)の4日間、東京ビッグサイトで開催予定のHVAC&R JAPAN2026を広く知っていただくためPRを行いました。通常2ホールを使用していましたが、今回は東棟 4・5・6ホールの3ホールに拡大し900コマの動員が可能です。
最新機器の展示のみならず、セミナーやHVACアワードなどの併催行事も引き続き開催いたします。
HVAC&R JAPAN 2026の開催概要発表会は2025年3月18日(火)を予定し、出展登録開始は4月上旬を目標としています。
写真16:JRAIAブース
今回のChillventa2024 では、当イベントPRを目的に、出展者を対象としたHVAC&R JAPAN 認知度調査アンケートをを行い、約70件の回答が得られました。調査結果は次号でご紹介いたします。
HARFKO2024でのHVAC&R JAPAN 認知度調査はこちらから
前回のChillventa報告はこちらから
その他の海外展示会報告
■HARFKO2024 (2024年9月 韓国 ソウル)はこちら
■中国制冷展(CR2024)(2024年4月 中国・北京)はこちら
以上