シリコンバレー GAFAMの拠点近くで6年間すごす 「私の海外駐在記 ~アメリカ(後編)~ パナソニック 札場」

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No.701 2024年11月

さて、今回はアメリカです。アメリカでの駐在は民間保険必須ですよ!パナソニック株式会社 札場様海外駐在記をお届けします。では後編スタート!
前編はこちらから
※こちらの駐在記は前職での内容となります。

過去の海外駐在記はこちらから

1. アメリカで交通違反。裁判所へ行けば減額!?
ある日、出勤途中でUターン禁止場所で運悪く警官に見つかってしまい、違反の切符を切られた。

その場で罰金支払い手続きを取ることも出来たが、米国では後日裁判所に出頭して罪を認めれば、罰金の減額をしてもらえることもあり、後者を選択。

裁判所では専門の日本語通訳もつけてくれる手厚いサポート制度があり、通訳の方からは「自分で有罪(Guilty)と認めれば大丈夫」と事前アドバイスまで貰えた。

いざ本番を迎え、控えめにレクチャー通りに応答したものの、結局のところ減額はなく全額払わされる目にあった。こんなことなら、その場で罰金支払いを選択すべきであった。

残念な結果となったが、裁判所という厳格な場所で罪を認めるというあまり普通では経験出来ない貴重な体験を出来た。



2.ゴルフは一年を通して快適
ゴルフは、1年を通して快適にラウンド出来た。
特に、夏場は21時まで明るく、金曜日の夕方は仕事を定時で切り上げて近場のゴルフ場でスループレーをするのが習慣となっていた。精力的にラウンドした甲斐あって(⁉)、腕前はめきめき上達した。

日本では100をやっと切る程度だったものが、瞬間風速でベスト84前半を出せた。

振り返ると、ゴルフは別の利点があった。
おひとり様のエントリーは今でこそ日本では普通になったものの、当時はマイノリティー現地では、飛び込みで一人でエントリーする人が半分ほどの割合でいて、その場でパーティーが作られてすぐにラウンド開始といったところがいかにも米国らしい。

さまざまな人種、2番アイアンでティーショットを打つ人など自分が知らない人たちとの出会い、またコミュニケーションによる英語スキルの向上にも確実に貢献した。

日本でも有名なペブルビーチも車で1時間ぐらいの距離にあったが、プレイ代が500ドルと高額なため結局ラウンドする機会がなかったが、ローカルのゴルフコースは無数にあり、当時は40ドル程度あればラウンドできた。

特に印象に残ったコースとして、海沿いにあるハーフムーンベイゴルフコースのラウンドでは、コースの手入れの素晴らしさはもちろんのこと、景観は日本では見られない壮大さがあり、機会があれば是非ともプレイする目的だけのために米国再訪出来ればと思っている。(おそらく定年後になるが)

*近くには、現地特産のカニ(ダンジネスクラブ)を直接漁師から買うこともできる漁港もあり、ラウンド後にクラフトビール飲みながら食べるのがとにかく最高だった。



写真1:ゴルフは1年中通して快適




3.週末にはステーキとワインを楽しむ
ワインも日本でも特に有名なナパを始め、日帰りで行ける範囲でワイナリーが周囲に無数にあり、帰りの運転を気にしなければテイスティングも気軽に行えた。

近所のスーパーでも$20もだせば、簡単に美味しいデイリーワインを入手でき、週末にはポンドサイズのステーキと共に飲むのが米国駐在を最も実感できる幸せな瞬間だった。

有名な高価なワインは、帰任時に数本持ち帰り、現在も保管中。定年退職時(あと7年後)に開栓予定も、待ちきれずに何本か開けてしまったがかなり美味しく残りも期待できることが確認できた。



写真2:週末のバーベキュー



週末にバーベキューでワインとステーキを食べるのがストレス発散の手段であった。アンガスビーフは日本でも購入可能だが、味は全く別もの。肉は赤身系ではあるがうま味があり、半ポンド程度を余裕で食べることができた。肉中心の食生活のおかげで、いくら食べても太らない体質にもかかわらず帰国時には体重が5Kgほど増えた。




写真3:ナパのワイナリーにて


各ワイナリーでは、10ドル程度で数種類の試飲が可能
人気の所は週末非常に混雑する




4.サンフランシスコから8時間で到着 ヴァージン諸島
赴任中は、日本からは中々行けない場所への旅行も行くことが出来た。
国外:メキシコ(カンクン)、カナダ(オタワ)も楽しかったが、やっぱり規模の凄さを体感できる国内の国立公園(ヨセミテ、イエローストーン)、あと、ヴァージン諸島(セントトーマス島)等は楽しかった。

ハワイやグアムと同じくここも米国の領土。カリブ海上ジャマイカの近くにあり、東海岸からは数時間のフライドで比較的容易に行けるが、サンフランシスコからは8時間ほどフライトで海外旅行なみ。但し米国なので国内旅行扱い。

行先を決めた理由は特になく、ただ日本人に遭遇しない場所で碧い海が見たいということだけだった。

国内旅行とはいえ、パスポート所持を忘れてしまい、帰りにフライト前に家族全員取調室に連行され数時間監禁されたのもいい思い出になった。飛行機の待ち時間が長かったものの、無事にサンフランシスコまで戻ってくることができた。




写真4:セントトーマス島

 

5.びっくりしました、帰国前に突然の転職
赴任中最後の旅行として比較的に奮発したおかげで非常に満喫できたが、その旅行直前から一ケ月前に計らずではあったものの、現在の会社に急遽転職することが決まった。

帰国するのと、会社自体を変わるのとではそんなに環境の変化に違いはないのではと思い、積極的に転職活動したわけではなかったが、活動開始から数週間で決まっていた。

退職の手続き、船便の変更手配、日本での住居確保等とにかく帰国までの限られた時間で決める必要があり、米国での6年間の生活を振り返る余裕もなくバタバタで帰国することになった。

帯同した家族は言うに及ばず、何より帰任の受け入れを準備いただいていた旧勤務先の関係者の方には、多大なご迷惑をおかけすることになり、この場を借りてお詫び申し上げる。



写真5:エアショーでの古い戦闘機の展示




写真6:本場のハロウィン



以上、札場様のアメリカ滞在記でした。駐在する時期によって情勢が変わりますが、皆様貴重な体験をなさっていらして、とても参考になります。


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以上
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