2024年 新年賀詞交歓会 来賓挨拶 経産省 産業機械課 安田課長

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No.695 2024年1月

2024年1月12日、品川御殿山マリオットホテルにて当工業会の賀詞交歓会が開催されました。以下に経済産業省製造産業局産業機械課長 安田氏より年頭の挨拶を賜りましたのでご紹介します。


ただいまご紹介にあずかりました経済産業省産業機械課の安田と申します。

本日は日冷工の賀詞交歓会にお招きいただきまして、誠にありがとうございました。会の開催にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げたいとおもいます。

写真:経済産業省製造産業局産業機械課 安田課長

まず令和6年能登半島地震によりましてお亡くなりになられた方々に、心からのお悔やみを申し上げたいと思います。また被災されましたすべての方々に心からのお見舞いを申し上げたいと思います。

また被災地では様々なニーズがございまして、今後空調機器に関するニーズがでてくる可能性がございます。その際には是非、皆様方と一緒に支援させていただければと考えております。

経済産業省としては、現在、人命第一の復旧のもと、電力・ガス等のエネルギーインフラの早期の復旧、暖房等の生活関連物資の支援の強化、さらには中小、小規模事業者様の資金繰りの支援の強化に全力で取り組んでいるところでございます。

さて日本経済の状況ですが、昨年は大きな潮目を迎えたと思います。昨年は国内投資も賃金の水準も30年ぶりの高水準になった年であり、今年はその流れを力強く進めていきたいと考えております。いわば、コストカット型であった経済から、今年は賃金も物価ものびる成長型の経済に変えていくことが非常に重要なテーマとなっております。

そのために、昨年末には17兆円規模の経済対策を決定させていただきました。

その中には、GXあるいはDXを進める、国内投資を後押しするメニューもございますし、地域の中堅・中小企業の皆様方が国内投資を行う際に、サポートさせていただくメニューもございます。

特に、省エネ補助金については抜本的に強化をされまして、空調機器・ヒートポンプについては一部の事業で複数年度の補助が可能になった制度が立ち上がっております。こうした制度も是非ご活用いただければと思います。

また賃上げという意味では、賃上げ促進税制を抜本的に強化させていただいております。また賃上げをサプライチェーン全体で進めていくためには、労務費をきちっと価格転嫁をすることが重要なテーマでございまして、昨年は、公取の方から、労務費の適切な転嫁の為の価格交渉の指針が発表されています。是非こうした指針もご活用いただきまして、サプライチェーン全体で賃上げを進むよう皆様のご理解をいただければと思います。

いずれにしても、今年から、今申し上げた経済対策の執行が本格的に始まることになります。是非、こうした補助金を活用いただきまして、ユーザーの方から、大胆な投資と、力強い賃上げを進めていただければと思います。

そうした中で、冷凍空調業界の皆様においては、まず今月HVAC&R JAPANが開催されます。会長からのご案内もございましたが、新しいビジネス・ソリューション、技術がGX・DXに資する形で献上されるものと期待しております。是非先ほどの補助金メニューをご活用いただきながら、新しいビジネスを提案いただけますと大変幸いでございます。

もう一点、冷凍空調機器において、グローバル展開は非常に重要です。昨年からずっと続いておりますが、ヨーロッパで行われておりますFガス規制、この規制をきちっと安全性とエネルギー効率の両面が成り立つような形にした制度にすることが非常に重要なテーマと考えています。

今年も、ヨーロッパ産業界とヨーロッパ政府に対して、皆様と一緒に官民挙げて、きちっとした制度設計になるように意見を言っていきたいと考えておりますので、是非ご協力のほどよろしくお願いいたします。

最後に2つお伝えしたいことがございます。一つ目は、来年4月からいよいよ大阪万博が開催されるタイミングがせまっております。

昨年から入場チケットの販売が開始されておりますが。それ以外にも、企業の皆様がご参画いただける多様な枠組みを用意しております。是非これを日本経済の大きな成長のポイントと、とらえていただき、大阪関西万博の盛り上げにむけて、皆様方のご理解いただければと思います。

万博関連では、非常に暑い夏に開催されます。今後になりますが、パビリオンが設置されるにあたりまして、皆様の空調機器を適切に設置をいただくことも重要ですので、その点も是非ご理解いただくと幸いです。

もう1点、福島の復興は、政府全体での重要なテーマであります。そうした中で、昨年8月からAPLS処理水の海洋放出が、安全性を確認された上て行われておりますが、三陸常磐物の水産物の消費が中々のびないという状況が続いております。

インターネットで、三陸常磐物ネットワークというキーワードで検索いただくと、常に一千社以上の企業の方にご協力いただきまして、三陸常磐物の水産物を社食あるいはお弁当で消費いただくということにご賛同いただく取組がございます。是非、こうした取組もご理解いただければ大変幸いでございます。

結びになりますが、日冷工さん、そして会員の皆様のますますのご発展と、本日ご列席の皆様のご健勝を祈念させていただき、私からの新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


以上
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