2023年 新年賀詞交換会 鈴木会長より年頭の挨拶
No.688 2023年1月
2023年1月13日(金)に品川御殿山の東京マリオットホテルにて当工業会の賀詞交歓会が行われました。会長の鈴木聡より新年のご挨拶を申し上げます。新年あけましておめでとうございます。
ただいまご紹介にあずかりました、三菱電機の鈴木でございます。
本日は、これだけ多くの皆様にご参加いただきました。なかには公務でお忙しい中、経済産業省 製造産業局 産業機械課の安田課長様はじめ、関係団体、会員企業、多くの方々のご臨席をたまわり、心より御礼申し上げたいと思います。また日頃から、当会の活動に対し多大なるご支援をいただいております。今日はこのような場で、一堂に会してお話する機会もなかったと思います。これをいい機会にして、より結束を高め、さらに工業会を盛り上げていただく場にできればと思います。
鈴木会長
この賀詞交換会につきましても、昨年前西崎会長から引き継ぎまして、日本冷凍空調工業会の会長を拝命して初めての賀詞交歓会となります。昨年はコロナ禍の全盛期ということもあり、開催はしたものの、会場は約半分くらい、参加者も人数を制限し、125名ほどに規模を縮小しての開催でありました。それに対しまして、まだ最盛期ほどにはまいりませんが、今年は事前登録制とし参加者も約250名を来える規模となりました。このように盛会でありますことを事務局をはじめ、ご尽力いただきました皆様に、改めて御礼申し上げたいと思います。
さて、皆様もご実感されていますように、新型コロナウイルスにつきましても、一時期の隆盛は超えたとはいえ、隣国の中国での再感染も含めて、まだまだ先行きが完全に透明になった状況ではありません。また世界情勢は、ロシアウクライナ問題であったり、いろいろな地政学的な課題が目先で起こっていたり、きわめて不透明な状況であります。経済においては、素材についての高騰であったり、円安であったり、私共の経営環境について大きく影響を与えるような状況が日々刻々と起こっている状況です。ここにお集まりの企業の皆様も、そういった中で多大なご尽力いただいている状況にあろうかと思います。
また一方で、世の中も大きく変わってきて、こういった中で、新しい経済活動を前に進んでいこうという形で取組がなされておりますし、特に、我々工業会に対しても、極めて重要となります、地球環境問題というのは、ある意味まったなしの状況に来ているということで、これは課題でもありますが、大きなビジネスチャンスにもつながると考えております。
当工業会につきましては、基本的に5つの方針で進めています。1つ目は環境問題に対する適切な対応が大きなテーマです。2つ目が規格基準への対応。3つ目が安全性への取組。4つ目が規制緩和の促進と新たな技術への対応。そして最後の国際活動への取組と、この5つを重点項目に進めております。特に冒頭にあげました環境問題への適切な対応というのは大きなテーマにさらになってきています。特に私共が取り扱っておりますこの冷凍空調業界においては、ヒートポンプ技術ということで、地球温暖化に対して貢献できる優れた技術を世の中に拡大していくという意味で大きな使命を負っていると考えております。
また解決すべき問題として、HFCの使用量であり、生産量の削減にどう貢献できるか。また機器自体の省エネ性をどう高めていけるか、というのも我々業界を挙げて取り組むべき大きなテーマだと考えております。
またこういった地球環境問題やヒートポンプ技術に対して、日本国が世界に誇れる技術だと思います。我々の工業会の活動をしっかり高めるとともに、各国でのいろんな会合を通じて、私共の取組をしっかりとお伝えしてき、我々日本のプレゼンスを高めていきたいと考えております。
2021年の10月に開催しました、いわゆる神戸シンポジウム(国際シンポジウム)については、今年度は11月に開催することで決定しております。世界中の皆様方が最新の技術を持ち寄って、新しい技術の方向性を聴講できるイベントです。ぜひご参加ください。
今年は癸卯(みずのとう)の年と言われています。癸卯というのは物事の終わりでもあり、始まりでもあるということで、本当に世の中が変わっていく中で、大きな節目である今の年に非常にぴったりな状況にあろうかと思います。また卯の年というのは飛躍の年と言われています。こういった環境変化の中でしっかりと我々が一致団結して、この業界を盛り上げていきたいと思いますのでぜひご支援をお願いします。
最後になりますが、ここにご臨席の皆様のご健勝とさらなる業界の発展を祈念しまして、私からの新年のご挨拶とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
以上
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