雫石プリンスホテル視察 番外編
No.666 2019年11月
広報委員会取材の番外編になります。皆様の知らない岩手をご紹介したいと思います。本編はこちらから
盛岡三大麺を食べ尽くす!
10月15日、猛威を振るった台風19号の影響も少なく、無事、雫石プリンスホテル見学会が決行されました。
さて、雫石と聞いて「どこ?」というのが良くある反応。東北でのスキーを検討したことがあれば、知っている方がいるかも知れません。東京から東北新幹線はやぶさで約3時間の盛岡駅(岩手県)から車で北へおよそ40分。それなりに遠いです。広報委員会には名古屋からやってくる方もいて、本当に遠かったとぼやいていました。
しかし、せっかく盛岡まで行ったのだからと、しっかり、盛岡の食や文化に触れてきましたので、ご紹介いたします。恒例の番外編スタートです。
盛岡三大麺「わんこそば」
比較的ご存知の方が多いかもしれませんが、やはりこれは実際に体験してみないとその醍醐味は味わえません。まずはコース選びですが、お給仕付きのお椀を積み重ねるコースを選択したい。時間無制限で何杯食べても3,520円(そば処 東屋調べ)。女性は30杯、男性は60杯が平均とのこと。15杯で通常のかけそば1人前相当、女性平均ではやや高めの設定ですがここはがんばりたい。どうしても、たくさん食べられそうにない方は一品料理もあり、同席も可能なので、仲間の闘いをそばで見守ることもできる。
写真1:多彩な付け合わせや薬味
さて、「はい、じゃんじゃん。はい、どんどん。」の声に合わせて、次々とお椀にそばが投げ込まれます。負けじと、温かいつゆにくぐらせた一口大のそばは瞬く間に胃の中に。お刺身やらそぼろ、とろろ、ごま、ねぎなど、付け合わせや薬味が充実しており、味変しながら、いくらでも食べられそう。しかし、闘いにもやがて終わりがやってくる。だんだん、おなかが苦しくなり、一口では食べられなくなり、ついにはお椀の蓋を閉める。すると、お給仕さんが中を見せてと言って、お椀の中を確認。その時、そばのきれ端1本でも残っていたりすると、もう1杯追加!きれいに食べきらないと、ペナルティ?があるのでご注意を。
写真2:も、もう食べられません…
ちょうど、お店に居合わせた時、ある男性が100杯を超え、店中から拍手喝采が・・・。100杯以上食べると記念の手形をもらえるそうなので、読者の皆様、100杯目指してみてはいかがですか?
盛岡三大麺「盛岡冷麺」
次に紹介するのは盛岡冷麺。焼肉店のメニューにある韓国冷麺とよく似ています。韓国冷麺はそば粉を主原料とした黒っぽくて細い麺(店による)ですが、盛岡冷麺はというと、小麦粉を主原料とした白色とも黄色とも思える色で、太くて強烈なコシがある麺が特長です。コシの割にはつるつるで喉ごしもすっきり、酸味のあるさわやかな汁が具材の一つであるキムチの辛みをマイルドに包みます。トッピングも様々でキムチの他、きゅうりやチャーシュー、ゆで卵がスタンダードのようです。さらに、スイカやなし、りんごなどのフルーツのいずれかが添えられていることが多いようです。お好みのトッピングのお店をみつけるのも良し、辛みが苦手な方でも、食べられるよう辛さに段階があるお店もあるので、是非、お好みのお店を見つけて、お召し上がりください。
写真3:駅ビルフェザン内 明明家の冷麺
(左上 小辛/右上 中辛/左下 特辛/右下 辛口)
盛岡三大麺「じゃじゃ麺」
最後の一つじゃじゃ麺。駅ビルフェザン内の白龍というお店が9時からやっているとの事前情報を入手し、本編取材の集合時刻の前に行ってみると、びっくり。「働き方改革で、10月から開店が11時になった。」というのだ。11時集合なので、食レポは断念せざるを得ないが、どのような麺なのかは紹介したい。
写真4:じゃじゃ麺 Before/After & ちいたんたん
真っ白な平打ちの温麺が皿にのり、その上に千切りのきゅうり、肉味噌が盛りつけられ、しょうがやねぎなどがトッピングされているのが、一般的なようです。そして、食べる直前、肉味噌が麺全体に絡ませるよう思いっきり混ぜる!きれいに盛られたものを混ぜるのは背徳感を抱かずにはいられないが、とにかく混ぜる!良く絡んだところで、ようやく口元へ。もちもちとした麺に自家製の肉味噌が相まみえ、何とも言えない食感と味わいに箸が進む。ここで、気を付けたいのは少し麺を残すこと。なぜならば、ここに卵を割り入れ、よく混ぜた上で、じゃじゃ麺のゆで汁を入れてもらうと、「ちいたんたん」ができあがる。ゆで汁といっしょに味噌、ねぎも追加され、自ら、塩こしょう、ラー油などで、味を整えていただく、卵スープです。おなかいっぱいでも、飲み干せてしまうそうです。
岩手のソウルフード「福田パン」
三大麺の他、これも外せない。是非食べてみたいと思っていました。本店は盛岡駅から徒歩15分程度のところにあるのですが、手軽に立ち寄れる盛岡駅構内にあるiwate tetotetoで購入しました。ワゴンにこれでもかと並んでいたのは、一番人気のあんバター。しかし、今回はがっつり惣菜系のミートソースを選択。コッペパンそのものがうわさ通り、ふわっと柔らかであるのにもちっとした食感。具材のミートソースとたまごとの相性も抜群、絶品でした。盛岡駅で新幹線に乗る前に、是非お立ち寄りください。今回紹介した以外にたくさんの種類があり、目移りしてしまいますよ。
写真5:iwate tetoteto 内の福田パン
写真6:ミートソースサンド
岩手銀行赤レンガ館
ここまで、盛岡の食について触れてきましたが、盛岡には歴史的建造物が数多く点在しており、食とともに是非とも抑えておきたい近代建築をご紹介します。まず、外観をみて東京駅に似ていると思いませんか?それもそのはず、東京駅を設計建築した辰野金吾、葛西萬司が手がけた東北に唯一現存する建物です。明治44年に完成し、当時は盛岡銀行の本店として営業開始、のちに岩手銀行が譲り受け、つい最近の2012年まで営業していたというから驚きです。
写真7:岩手銀行赤レンガ館外観
現在は赤レンガ館として、一般公開されています。(岩手銀行ゾーンは無料/盛岡銀行ゾーンは有料:一般300円)
メインエントランスの八角塔は、まさに東京駅を彷彿させる造りだが、東京駅より、温かく、味わいがあるように見えるのはなぜだろう。また、天井や欄間装飾や暖炉など、部屋ごと異なっており、様々なバリエーションが楽しめます。細部にわたって、美しい内部の装飾、建築様式に魅了されること間違いなしです。
写真8:メインエントランス
最後に
盛岡駅にて、もり都もりおかMAP「モリオカ三大麺」というチラシを発見しました。今回紹介した3店も掲載されています。メルマガをご覧の皆様、盛岡を訪れた際には、駅にて入手を忘れずに。盛岡三大麺を食べ尽くすのにお役立てください。
以上
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