技能五輪おきなわ(番外編)
No.663 2019年5月
「技能五輪おきなわ」番外編
昨年11月、沖縄で開催された技能五輪の見学のため、11月2日金曜午後、羽田を出発しました。このとおり、富士山もばっちり激写出来るほど、天気が良かったのですが、競技当日の3日は大陸方面に向かった台風の余波で大荒れ。大会関係者も当日、ここまで荒れた天気になるのは記憶にないというほどでした。
■技能五輪本編はこちらから
写真:富士山
しかし、翌日は急速に天気が回復、しっかり、沖縄観光も堪能してきましたので、合わせてご紹介いたします。
大会マスコットキャラクター「ワジャサー」
沖縄県内あちこちで技能五輪の盛り上がりを実感しました。シーサーを模した大会マスコットの「ワジャサー」は、沖縄の方言で『仕事人』を意味しているそうですが、実に働き者でした。会場周辺や空港、ゆいモノレールの駅などに設置された看板やのぼりに見ることができました。もちろん会場内でもたくさんの「ワジャサー」が活躍。左手に冷凍配管と思われるパイプを持っているのが冷凍空調技術職種の「ワジャサー」です。
写真:大会マスコット「ワジャサー」
前回大会の栃木でも「とちまるくん」がいろいろな職種の姿に扮して大会を盛り上げていました。来年の愛知ではどんなキャラクターが登場するのか、大会マスコットは技能五輪を盛り上げる1つになっていますので、注目したいですね。
会場近くのアメリカンリゾート
さて、冷凍空調技術職種を含む6職種が行われたのは、那覇空港から車で1時間弱の沖縄市の中心に位置するコザ運動公園。運動場や体育館、スタジアム以外周りには何も無いようなところでしたが、その南西、北谷(ちゃたん)町には美浜アメリカンビレッジという飲食店や商業施設、ホテルが建ち並ぶエリアがありました。
写真:沖縄地図
大きな観覧車が目印の美浜アメリカンビレッジは、米軍基地の跡地にできため、この名がついたそうです。夜には観覧車はもちろん、町全体がイルミネーションで彩られ、きれいな夜景が広がっていました。会場から近いこともあり、大会関係者と思われる方々を多くみかけました。
写真:沖縄の夜景
首里城で味わえるお菓子
首里城と言えば世界遺産にもなっている沖縄観光の人気スポットの一つですが、あの特長的な朱(赤)の保存のため、うるしぬり直し中でした。他にも、見学者にとって快適な城内を提供するための工事が行われており、真新しい空調機をあちこちで見かけました。ずらりと並んだリモコンにはさすがに隠しては?と思ってしまいましたが、真夏の暑さ対策には必要不可欠ということなのでしょう。温暖化の影響は世界遺産にも及んでいるのだと実感しました。
写真:首里城のお菓子
ところで、この首里城の中に、茶処があるのをご存知ですか?写真中央の「花ぼーる」という焼き菓子とお茶がいただけますが、混んでいたので断念。1日300枚限定の職人が手作業で成型して焼き上げる琉球の伝統菓子です。でも、わたしの一押しは同じ菓子店が首里城公園内の直営店で販売している「ちんすこう(写真奥)」です。
ただの「ちんすこう」と侮ることなかれ。しっとりと濃厚な味わいで沖縄土産に必ず購入する逸品です。読者の皆さまも、首里城にお出かけの際は新垣カミ菓子店の「ちんすこう」を是非、お試しくださいませ。
金城町石畳道
首里城から南方に続く石畳でできた細道をご存知ですか?琉球石灰岩で敷き詰められ、歩いて20分ほど続く石畳の坂道です。かなりの急勾配です。雨上がりだったので、転げ落ちないよう慎重に歩きました。ちょうど中間地点には大きなガジュマルの木と赤瓦屋根の古民家があり、沖縄の風情を満喫できます。周辺には文化財が点在しており、散策にはうってつけ。
写真:金城町石畳道
さらに、この金城町石畳道の入口(首里城口の反対側)に面した道路を20分ほど東に歩くと、市街地だというのに右手にダム(金城ダム)が見えてきます。首里城など近隣の歴史的環境に配慮して、外観に琉球石灰岩を貼り付けたという一風変わったダムです。
首里城を訪れた際、時間に余裕がある方は散策してみてください。新たな発見があるかもしれません。
写真:金城ダム
最後に 沖縄の伝統工芸にふれてみた!
ダムから一転、沖縄の伝統工芸と聞いて、どんなものを思い浮かべますか?ミンサー、琉球ガラス、三線など、沖縄には国指定の伝統的工芸品が15品目もあり、全国で4位の品目数だそうです。写真の紅型(びんがた)も沖縄伝統工芸の1つです。
沖縄観光というと、美ら海水族館や海のアクティブティなどの自然を満喫するリゾート旅のイメージが先行しますが、数ある伝統文化に触れる旅もほっこりできますよ。
写真:ブーゲンビリアと蝶の紅型
広報委員会 渡延
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