AHR EXPO 2019視察報告
No.661 2019年2月
2019年1月14日~1月16日に米国アトランタにて開催された米国最大の今回で第71回目となるAHR EXPO 2019を視察したので概略報告する。AHR EXPOの会場は毎年変わり、前回アトランタで開催されたのは2001年、18年前とのこと。
1.開催概要
(会期)2019年1月14日-16日 10-18時(最終日のみ16時まで)
(会場)ジョージア世界会議センター(Georgia World Congress Center)
(規模)出展者数1,824社(うち海外出展者497社)、出展面積45千㎡、
事前来場者登録数 35,000人(うち7,800人が海外からの登録)
2.所感
AHR EXPO 2019は、今回ジョージア世界会議センターのほぼ同規模のB、Cホールを使用して開催され、B-C間の連絡通路(150m程?)にまで無料配布の出版物置き場や、小さなブースが並んでいる。初日の11時過ぎには、既に相当な人数が来場しており、まっすぐ歩けない程の混雑であった。
入場者証は会期の2週間前頃までに登録すれば、海外登録者にも郵送で送付され(紙製で1stネームが表面に大きく印刷されており、裏面にはICタグが張り付けてあった)、事前登録者は、会場での受付登録は不要で、ストラップを4種類くらいのものから選んで首にかけて入場することができるので待ち時間はない。ただ、入り口で来場者をカウントしているような様子はなく、係員が入場者証を遠くから確認するだけで、来場者数を正確にカウントするようなことはしていないと思われる。
写真1:Georgia World Congress Center
写真2: 来場者受付
機器メーカーは、ジョンソンコントロールズがおそらく一番大きなブースを出展しており、Carrier、トレインの老舗も勿論出展していた。日系メーカーで目立ったブースは、ダイキン工業(ダイキンアプライド)、三菱電機(トレインとの合弁)等であり、その他、パナソニック、鷺宮製作所、富士通ゼネラル、デンソー、安川電機、リンナイ等も出展していた。中韓メーカー大手は、GREE、Midea、Hisense、Haier、LG、サムソン等相当大きなブースで目立っていた。また、KOREAの統一看板で10-15個程度の小ブースがまとまって出展しており、韓国パビリオン的な場所となっていた。
写真3:ジョンソンコントロールズのブース
写真4:ダイキン工業ブース
出展分野としては、大型から中小型の業務用(Commercial)、家庭用(Residential)の空調機器やコンプレッサー、ファン等の部品、冷媒、ビル管理システム等が中心で、独チルベンタや中国の制冷展のような冷蔵冷凍関連の出展はあまり目立ったものがなかった。どちらかというと、HVAC&R JAPANに近いという印象。
尚、Bホール連絡通路の近くに出展していたジアン(JARN)さんのブースで、HVAC&R JAPAN 2020の和文および英文ポスターを貼り付けて頂き、英文チラシの配布をお願いした。
写真5:会場内の様子
写真6:ジアンブース
全体の雰囲気としては、会場内大ブースにおいても大音声でプレゼンテーションなどは行っておらず、会場の広さや来場人数の多さで活気があふれている割には、静かな落ち着いた雰囲気の展示会であり、また、製品の写真等を詳細に撮っている人は見当たらず、そういう点でも、アジアの展示会とは違うと感じた。
次回2020年AHR EXPOの開催場所はオーランド、2021年は2018年と同じシカゴ、2022年は2017年と同じラスベガスでの開催となっている。
以上
(報告者:日冷工 木村)
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