通常総会 高木新会長就任挨拶
No.658 2018年7月
2018年(平成30年)6月1日、東京マリオットホテルにおいて、第7回通常総会を開催しました。高木新会長の就任挨拶を紹介いたします。
ただいまご紹介にあずかりました、パナソニックの高木でございます。
坪久田会長の後を受け、日本冷凍空調工業会の会長を拝命いたしました。これから2年間どうぞよろしくお願いいたします。
会長就任に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。
まず何よりも、この2年間の坪久田会長のご尽力・ご努力に敬意を表し、心より御礼を申し上げたいと思います。
坪久田会長には、当工業会の主要テーマである「環境問題への適切な対応」や「規格・基準立案・安全性への取組」等はもちろん、「国際活動の積極的な推進」など、わが業界の発展に向け、たいへんなご尽力を賜りました。具体的には キガリ改正の国内担保法である「オゾン層保護法」の改正に当たり、産業構造審議会のワーキンググループで当工業会としての意見発信を行い、2018年3月の閣議決定内容に反映させることができました。また、2016年11月には、高圧ガス保安法における微燃性冷媒の取扱いが緩和され、冷媒使用環境を整備することができました。
更に欧州F-ガス規則および省エネ規制への継続的対応や、途上国への支援活動など、わが業界の国際競争力強化を後押しするために、非常に重要な基盤作りにも 注力頂きました。会員企業を代表いたしまして、改めて感謝の意を表したいと思います。
さて、今年の日本経済は、2020年の東京オリンピック開催を控え、労働者不足などの懸念事項はあるものの概ね拡大傾向であります。また経済産業省で推進されている、高度な情報活用により、様々な社会課題の解決を図り、社会全体の最適化がもたらされる超スマート社会「Connected Industries」の推進も重要なテーマです。
このような状況のもと、当工業会では、昨年に引き続き、「環境問題への適切な対応」、「規格・基準への対応」、「安全性への取組み」、「規制緩和の促進と新たな技術への対応」、さらには「途上国支援を含む国際活動の推進」など、主要テーマを中心に業界が直面する課題解決に取り組んでまいります。
特に「環境問題への適切な対応」では、冷凍空調機器の血液とも言える冷媒 にかかわる法令・規格・基準などが大きく進展する年でも有ります。
来年の1月1日にはモントリオール議定書「キガリ改正」が正式に発効します。これに伴い、わが国の国内担保法である「オゾン層保護法」の改正が平成30年の通常国会において成立する見通しです。これにより、我々は代替フロンHFC冷媒の段階的削減を業界として責任をもって推進しなければなりません。具体的には、年度毎の削減目標を確実にクリアするための新冷媒・代替技術の検討、指定製品の追加や目標値の設定など、わが国としての国際的な約束の遵守に向けての取組みは極めて重要だと考えています。
キガリ改正に伴うこの数年の冷媒規制に関する活動は、国際的な約束の遵守のみならず、われわれ業界の将来の発展を左右するものと言っても過言ではないと思います。この様に当工業会が担う役割は、急速にその重みを増していると感じます。
皆様もご存知の通り、当業界は環境問題を引き金としてさまざまな技術革新やグローバルでの協業が進んでいます。世界トップ水準の省エネ技術、冷媒技術を保有する日本企業にとっては、まさにグローバルで業界をリードしてゆく絶好の機会だとも言えるのではないでしょうか。
このような状況下、当工業会会長を拝命し、たいへん身の引き締まる思いです。地球環境問題解決への貢献と、日本企業の競争力強化とプレゼンス向上に向け、また会員企業の皆様と一緒にわが業界のさらなる発展と地位向上を目指し、はなはだ微力ではございますが、当工業会会長としての職務を全うすべく全力を傾注していく所存です。
経済産業省はじめ関係各省の皆様、関係各方面の皆様からの引き続きのご指導、ご鞭撻、ならびに会員会社皆さま方のより一層のご支援、ご協力を賜りますようにお願いを申し上げまして、会長就任の挨拶とさせていただきます。
これからの2年間、どうぞよろしくお願いいたします。
写真2:会場風景
以上
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